【転職】見栄を張って自分の能力に見合わない年収1000万円の職に就いた結果

【転職】見栄を張って自分の能力に見合わない年収1000万円の職に就いた結果

みなさんが転職する時の条件は何でしょうか。

残業時間、休暇取得のしやすさ、勤務地など色々あるかと思いますが、一般的に最も気にするのは年収ではないでしょうか。

特に年収1000万円を超えるような職は多くのサラリーマンにとって1つの目標ですよね。

ただ、その職に就くためには大抵ハードルの高いスキルや経験が要求されます。

もし、年収1000万円の職に就くチャンスはあるが、求められているスキルを自分が持っていない場合どうしますか?

今回はそんな不釣り合いな職に就いてしまった人のお話になります。

あ、ちなみに私ではありませんよ(汗)。同じ会社で働いている同僚に起こった出来事です。

面接で見栄を張って年収1000万円ゲット

プロフィールにも書いていますが、私の会社は外資系IT企業で中途入社は珍しくありません。

というより同僚のほとんどが中途です。

外資系IT企業らしく人の入れ替わりはよくあります。

今回の話の主役をミエッパさんと呼ぶことにします。

ミエッパさんは今年の1月頃うちの会社に中途入社してきました。

ミエッパさんのジョブは会社の中でも年収1000万円を超える職種なので正確な年収は分かりませんが、1000万円以上であることは確かでした。

外資系の多くはジョブ型雇用

ジョブ型雇用という単語をコロナ以降、よく聞きませんか?

日本の企業は基本的にメンバーシップ型雇用です。いわゆる総合職採用ですね。

賃金に差を付けず、どの部署で働いても同じような給料が支払われ、会社都合の人事異動や転勤にも対応するといった昔ながらの雇用の仕方です。

対して外資系企業によくあるジョブ型雇用というのは、雇われる時に「あなたにはこの仕事をこれくらいの給料でやって貰います。」と明確に仕事と報酬が決められます。

なので部署異動や転勤も基本的に発生しません。もちろん雇用条件に含まれていれば別ですが。

話が少しそれましたが、ミエッパさんは年収1000万円以上の仕事をするジョブで雇われたわけです。

採用が決まった瞬間、ミエッパさんは喜んだことだと思います。

私だったら喜びます、年収1000万円ですし(笑)!

面接でウソをついたミエッパさん

まず、ミエッパさんは面接で小さなウソをつきました。

面接官:〇〇のプログラミングは経験ありますか?

ミエッパさん:はい、あります。

実際は全く出来ないことが入社後バレてしまいました(汗)。

雇われる職種的にそれほど使う機会が無いと考えたのかもしれませんし、年収1000万のために必死だったのかもしれません。

みなさんの中にも経験がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。

希望の会社に入社するために、自分には能力があると思わせるのは自然なことです。

しかし、それが簡単にカバー出来ないレベルのウソであった場合は自分を苦しめることにしかなりません。

自分を良く見せる事は転職活動において非常に大事ですが、高く持ち上げたら持ち上げただけ、落ちる時は一瞬です。

そして信用を失った分、実際の自分の価値よりも下に見られる可能性もあります。

そうなったら非常にやっかいです。

ゼロからスタートどころか、マイナスからのスタートです。

入社早々ハンデを負うなんて考えただけでゾッとします・・・。

適正がないジョブに就いてしまったミエッパさん

ミエッパさんの問題は面接のウソだけで終わりません。

就いたジョブ自体が全くミエッパさんに合っていなかったのです。

あまり正確に書けないのでふわっとした感じで説明しますが、そのジョブは自社製品を使っているお客さんに対して改善策や運用面でアドバイスをするというコンサル的なものでした。

お客さんはアドバイスが欲しくて高いお金をうちの会社、つまりミエッパさんに払っていることになります。

しかしミエッパさんは性格的にあまり積極的な人ではなかったのか、自分からお客さんにアドバイスすることがなかったのです。

ミエッパさんが選んだのは、お客さんから聞かれたことのみに答える「受け身戦法」でした!

これにはお客さんも不満を募らせ、ついには大激怒です。

ミエッパさんに「金輪際うちと関わるな!」っと言い放ちました(汗)。

このようなお客さんが何と2、3社続きました・・・。

1社だけならまだしも、担当した会社全てが同じようにミエッパさんと関わることを拒否したのです。

こうなってくると会社としても「ミエッパさんはこのジョブ向いてないな・・・。」と判断するしかありません。

年収1000万のジョブを外されたミエッパさん

ジョブ型雇用なので、ジョブと能力が見合わなければ解雇もありえるのですが、幸いミエッパさんは解雇は免れました。

どうなったかというと300万円程年収が低いジョブに配置換えされました。

300万円下がったと言っても年収700万円程度はあるわけですから世間的に見れば高い方かもしれませんね。

ただ、年収だけの問題ではないのです。

何より問題なのは自己分析がきちんと出来ないまま転職活動をしてしまったことで「使えない人」というイメージが会社内部に付いてしまったことです。

そうなってしまうと会社に残れたとしても肩身が狭い思いをするし、何より今後の人事評価にも響く可能性があります。

転職時に見栄やウソは控えた方が良い

ここまでの話で理解出来たかもしれませんが、転職時の面接で見栄を張ったり、ウソをつくことは最終的にマイナスにしかなりません。

見栄やウソで希望の会社に入れたとしても最悪その会社をすぐに辞めることになります。

入社出来れば勝ち、ではないのです・・・

最も恐ろしい事

色々書きましたが、何より一番怖いのは別部署の私の元までそんな話が届いているということです(笑)。

転職したての会社でこのような状況になったら、相当メンタルが強い人でなければやっていけないと思います・・・。

みなさん、面接で見栄を張るのも計画的に(汗)。