生乾きの臭いを原因から徹底対策|梅雨や冬の部屋干しはコレで大丈夫!
雨が多い梅雨や秋、気温が下がる冬の洗濯はどうしても部屋干しにになりますよね。でも、部屋干しの一番の欠点はやはり生乾き臭。皆さんはどのような対策を取っていますか?今日は「生乾き臭」のそもそもの原因や対策、そして私の家で使っている洗濯用除菌剤のお話をしようと思います。
洗濯物に残った菌が影響してるみたいよ
ちゃんと洗えてないってことかしら
生乾きの原因
雑巾臭なんて言われたりする生乾きの臭いは「モラクセラ菌」という常在菌の一種が原因であると、2011年に花王が発表しています。常在菌なので人の粘膜に一般的に存在する細菌みたいです。いわゆる日和見感染菌で、健康な人には全くの無害だけど、著しく免疫が低下した時のみ感染、発病することがあるとのこと。まぁ、普段の生活で気にする程の物じゃないということですね。
しかし、コヤツと洗濯物が一緒になると非常に厄介です!洗濯物に残った水分や皮脂、タンパク質を元にして4-メチル-3-ヘキセン酸という生乾き臭の原因物質を発生させるのです。
目標が見えてきましたね。ということは、「モラクセラ菌」を除菌できればいいわけです。しかし、コヤツを退治するのは結構厄介なのです・・・。まず普通に洗濯しただけでは除菌できません。これは皆さん身をもってご存知かと思います(汗)さらに紫外線耐性もあり天日干しも効果ありません。
なんて厄介な奴なんだ!!
対策1 60度以上のお湯で洗う
60度以上のお湯で洗うと細菌がほぼ死滅します。よって、生乾き臭の原因物質も発生しないというわけなのですがデメリットがあります。まず、衣類にダメージが残る可能性があること。洗濯ラベルに「30」や「40」といった表記を見たことありませんか?これは洗濯時に使用できる上限温度を示しています。つまりそれ以上の温度で洗濯すると傷むということですね。生乾き臭は嫌だけど服が傷むのも嫌ですよねー。
ちなみに海外、特にヨーロッパではお湯での洗濯が一般的なようです。なので生乾き臭にもほぼ無縁だとか。理由は単純で向こうの水が硬水だからですね。ミネラル分を多く含んだ硬水だと、低温で洗濯しても汚れが落ちないので昔から洗濯機自体がお湯に対応しているんだそうです。
沸騰直前じゃん!
洗濯でそんな高温のお湯を使うなんて日本じゃありえないね
対策2 アイロンをかける
上で書いたように60度以上で死滅するのでアイロンがけも効果アリです。しかし、問題なのはかけるタイミング!乾かす前、つまり脱水直後です・・・。このタイミングで死滅させないと結局生乾き臭が出てしまうので意味が無いのです。でも、全ての洗濯物を脱水直後にアイロンがけなんて出来ませんよね(汗)水分を含んだ状態で高温のアイロンをあてると生地の痛みも心配です。物によりけりかな、と思う方法です。
ちなみにこの方法は昔からクリーニング店でも行われています。ワイシャツなどは濡れたまま高温・高圧でプレスすることでシワを防ぐと共に、除菌するんだそうです。確かにクリーニングに出したワイシャツは戻り臭もしませんもんね。
対策3 酸素系漂白剤を使う
多くの人がお世話になっているであろう万能掃除用品「酸素系漂白剤」を使うことでも除菌効果を得ることが出来ます。ただし、低温の水だと効果がないのでお湯で使うようにしましょう。注意点としてはお湯が高温過ぎても効果が低下するので、適温は40~50度と言われています。個人的には45度~47度が一番効いている気がします、あくまで「気がする」ですが(笑)ウールやシルク、金属装飾のある衣類には使えませんので、こちらも要注意!
また酸素系漂白剤には液体と粉末がありますが、一般的に粉末の方が効果が高いみたいです。
確かに40~50度のお湯でやると、目に見えてシュワシュワ泡立ってるものね
パーシルハイジーン
このように様々な生乾き臭対策がありますが、我が家ではパーシルハイジーンという洗濯用除菌剤を使用しています。1876年にドイツで創業したヘンケル社が販売している製品で、除菌率99.9%の謳い文句は伊達ではなく衣類やタオルに付いた菌を徹底除菌してくれます。ちなみにヘンケル社は1907年に世界で初めて合成洗剤を開発し、世界に洗濯革命を起こしたスゴイ会社。
この除菌剤の良いところは液体なので使いやすく、お湯を使わなくても除菌できるので上限温度が30度や40度の洗濯物に使えることです。
特にオススメなのが寝具やタオルの除菌ですね。汗や皮脂が付着しやすい寝具は衛生面が心配ですし、タオルは顔や頭を拭いた時の戻り臭が気になる事がよくありました・・・。でもパーシルを使い始めてからタオルの戻り臭がなくなったんです。特に驚いたのが、今まで何回洗っても臭いが取れなかったバスタオルの臭いが取れたこと!
それ以来、毎回パーシルを箱買いしています。なので写真も並べて撮ってみました(笑)
でも毎回の使用量が結構多いから、このくらいの大きさでちょうどいいんじゃない
保存場所は確保しなきゃいけないけど
出典:http://cbic-henkel.com/products/persil.html
使い方
すすぎのタイミングで使用します。つまり柔軟剤と同じタイミングですね。柔軟剤との併用も可能なので、洗濯機の柔軟剤投入口に柔軟剤と一緒に入れてしまえばOKです。口コミでたまに目にするのが、パーシルの匂い消しが強力で柔軟剤の匂いまで消しまったという書き込みです。我が家の柔軟剤は「レノア(フレッシュグリーンの香り)」ですが、しっかり柔軟剤の香りは残っていますので種類によるのだと思います。唯一の欠点は、パーシルの使用量目安が結構多いので柔軟剤と一緒に入れると投入口から溢れそうになることですね・・・
全ての素材に使用できる
漂白成分不使用なのであらゆる素材に使用可能です。ただ、デリケートな素材や特殊素材に関しては目立たない箇所でテストしてから使用することを勧めています。
赤ちゃん用衣類にも使える
公式サイトのQ&Aに以下の記載があります。
赤ちゃんの衣類にも使用できますか?
はい、パーシルは漂白剤ではありませんし、塩素も使っておりません。衛生を保ちたいお子様の衣類にもご使用下さい。ご心配な方は、パーシルで洗った洗濯物を肌につけてその後の肌の状態をチェックし、肌に異常がないことを確認していただくことをお勧めします。出典:http://cbic-henkel.com/qa.html
赤ちゃんは免疫力が弱いから衛生面に気を使うけど
これなら安心だね
最後に
このように「モラクセラ菌」の除菌には様々な方法がありますが、菌を増やさないために一番大事で基本的な事があります。
それは、洗濯槽の掃除です!(笑)
いくら徹底的に除菌しても洗濯機自体が汚れてたら意味ないですもんね。洗濯槽も定期的に酸素系漂白剤で掃除することで清潔な衣類を保ちましょう。
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